耳抜きについて
今回は、体験ダイビングにチャレンジする際に必ず必要になる耳抜きについてのお話。
普段の生活では、耳抜きをすることはほとんどないのですが、ダイバーさんなら誰もが行う必要があるテクニック。
初めてダイビングをする前にちょっとしたコツ!や手順を覚えておくと落ち着いて出来ると思いますので、どうぞ参考にしてください。
海に入ると・・
体験ダイビングは、海中の中をじょじょに深い場所へ移動しながらお魚を見にいく遊びです。
1m・・2m・・3m・・と深くなるにつれ水圧がかかります。 その水圧を一番感じるのが耳。
飛行機に乗った時に耳が、キ~~ンてなるやつと同じような感覚です。 (車でトンネルを通過してる時なども同じようにキ~~ン)
これは、耳(鼓膜)の中の圧力と外の圧力の違いで起こるもので、鼓膜がそれを感じでキ~ンとなります。
このキ~ンは、ダイビングの場合、水深50cm~1mくらいで感じられます。(個人差があります)
このままもう1m・・もう1mと移動していくと、キ~ンから痛みに変わり・・最後は、鼓膜がブチ!と破けてしまいます(>_<) ということで、ダイバーさんは必ず耳抜きをしてダイビングを楽しんでいます。
*耳に感じる圧力をここでは、キ~~ンと表現しました。表現の仕方は、他にもあるかと思います。耳に感じる違和感と言う事でご理解ください。
飛行機に乗った時のキ~ンやトンネルを通過した時のキ~ンを感じた際に、みなさんはどのようにしてこのキ~ンを直していますか?
- アクビをしてなおす
- 口を開けて顎を動かしてなおす
- ツバをのむ
などの方法がありますよね。 海の中では、この方法は不向きなので別の方法でキ~~ンをなおします。
耳抜きをするタイミングを理解しよう
- 水面から沈み始めたら、落ち着いて耳(鼓膜)に受る水圧を感じてみよう。
- 敏感な方は、水深-50cmも沈めば感じ始めます。
- 通常は、だいたい水深-1mくらいではっきりと耳に水圧を感じられます。
- このくらいの水圧のタイミングで耳抜きを行うのが、オススメなのでよく覚えておきましょう
- そうすれば、簡単に耳抜きが出来るし、鼓膜が破れる心配はありません。
- 両方の耳に水圧を感じなくなったら、もう1m沈みます。
- また同じように両耳に水圧(耳にキ~ン)がかかりますので、また耳抜きをします。
- ダイビング中は、常に・・耳に水圧(キ~ン)を感じたら、すぐに耳抜き!をしましょう
- 耳に感じる水圧(キ~ン)は、自分しか解りませんので、自分で感じたらすぐに耳抜きです。
- 片方だけ耳抜き出来た!けど・・もう片方は、ダメ!という場合もあります。
- このままで沈んでいくと、出来ていない耳の鼓膜が破けるかも・・((+_+))
- 両耳の耳抜きがちゃんと出来たら~OKです。
耳抜きの方法を覚えよう
- マスクの上から指で鼻をつまんで空気が漏れないように鼻の孔をふさぎます。
- 鼻から空気が漏れないように・・・漏れてると効果なしです。
- 鼻をつまんだまま・・鼻水をかむ要領で、鼻から息を吐きます。
- すると鼻と鼓膜をつなぐ管に空気が通って、鼓膜内部に空気が入り圧力の調整が行われます。
- 耳に感じていた水圧(キ~ン)が、なくなれば耳抜き成功です。(^^♪
- 鼻から出す息は、弱すぎてもダメ
- 強すぎるのもNGです。 鼻血が出ちゃうこともあります。
- 何度か練習してちょうどいい具合で鼻から息を出しましょう。
- この練習は、陸でも事前に行えます。耳抜きをしてみて、鼓膜がポコッいう感じが解ればOK。鼓膜が動いた音です。
- 練習の際には、あまり力いっぱい行わないようにしましょう。
- 耳抜きは、簡単に出来る方もいれば・・何度か行って出来る方もいます。
- 1回やって出来なくてもすぐにあきらめないで、何度かチャレンジしましょう。
こんな方法の耳抜きもあります
- ツバをのむ事で水圧(キ~ン)がなくなれば、耳抜きが出来ています。
- この方法の欠点は、途中でツバが出なくなった時に困ります(-.-)
- ダイビングで吸うタンクの空気は、乾燥しているのでツバが出にくくなります。
- 必ず鼻をつまむ方法も練習しましょうね!
ダイビングの途中で耳がぬけない・・(@_@) どうしよう!!
浅い場所では、順調だったのに移動してたら、耳が抜けなくなった・・と言う事も稀にあります。こんな方法で対処しよう
- 出来るだけ上下動のないように泳ぎましょう。耳抜きの回数が増えないようにします。
- 出来るだけ地面を這うように移動しましょう。
- 耳が抜けなくなったら、まずは泳ぐのをストップ!
- 地面に居れば水深が変わらないので、それ以上水圧がかからない。痛くならないです(*´ω`*)
- そこで慌てないで何度か耳抜きをしましょう。耳抜きが出来たら、再出発です。
- ガイドさんは、耳抜きが出来るまで待ってます(^^)/~~~
参考にしましょう
耳抜きが出来ないとダイビングが出来ない!というくらい重要なテクニックです。簡単にできる方も居れば、ちょっと苦労する方もいるし・・全く出来ない方も稀に居ます。 ダイビングの日に出来るだけスムーズに耳抜きが出来るよう体調を整えて元気な状態で参加しましょう。
- 睡眠不足
- 二日酔い
- 風邪気味
- 疲労
- 鼻炎や花粉症で鼻が詰まってる
こんな状態の時には、耳抜きが出来にくいです。