ダイビングの復習
初心者さんの為のダイビング復習内容です。 ファンダイビングを楽しむための大切なテクニックを解説します。ご参加日の前に必ず読んで覚えておきましょう。ダイビング当日に役立つこと間違いなし!です。
目次
- BCDの操作方法
- ダイビングの流れ
- 中性浮力
- よくある失敗例
- 適正ウエイト
- 安全なダイビングを楽しむためのルール
この他に・・”失敗しないダイビング” を参考にしてみよう。 この他に以下の基本知識を忘れている場合は、復習しておきましょう。 こんな時は、動画サイトが便利なので検索していくつか動画を見ておきましょう。
- マスククリアー
- レギュレタークリアー
- 耳抜きの方法
- 器材のセット方法①器材のセット方法②
- ウエイトのセット
その1:BCDの操作方法
BCDは、ダイビングをラクチンに!安全に!行う為に最重要な器材。
どんな風に使うのか事前に覚えておこう!
- 潜る前にBCDで行うエアーの吸気(入れ方)と排気(出し方)の操作方法をチェック
- エアーの吸気:入れ方を確認しましょう。
- 必ず吸気ボタンをチェック*他のボタンと間違えないように。エアーを入れる時には、少ずつ入れましょう。
- 1度にたくさん入れると、すぐに浮いてしまいます。
- エアーの排気:出し方を確認しましょう。
- 必ず排気ボタンをチェック*他のボタンと間違えないように。
BCDの空気を入れたり出したり微調整する事で、水中でフワフワいい感じに浮くように泳ぎます。
エアーの排気方法は、下記の①②を覚えておきましょう。 ①排気の基本姿勢
- 浅い場所でよく使う方法=体を垂直に立て排気する。
- インフレーターホースの排気口を上げて、まっすぐ伸ばす。*手を上げる感じ。
- BCD内のエアーの通り道をまっすぐにしてあげる事でスムーズに排気が出来るようになります。
②排気の微調整の方法
- 上体を少しだけ立てて(斜めに)排気の姿勢をとる方法。
- ある程度BCDにエアーが入っている時ならこの姿勢で少しだけエアーを抜く事が出来ます。
ステップその1
- ①の排気の基本姿勢をしっかりマスター
ステップその2
- 基本姿勢と微調整の方法を使い分けをマスター
①排気の基本姿勢・・・浮き始めて~早く抜きたい時・多く抜きたい時・全部抜きたい時 ②排気の微調整の方法・・・移動中にエアーの微調整する時ならコレでもO
現地で実際に動きを確認して海中でも何度か実践しておきましょう。
その2:ダイビングの流れを覚えよう
*ビーチエントリーの参考例 ビーチダイビングの流れを事前に知っていれば、いろんな予測に役立ちます。潜る前にブリーフィング(説明)がありますので、大事なポイントを覚えておきましょう。水中では、周りの景色を見ながら~深い方へ向かっている!とか・・水平に移動している!とか・・浅い方へ戻り始めている!などなどが解ります。時々水面を見上げてどの位の水深に居るかチェック。
エントリー(海に入る) 潜降開始
- BCDのエアーは全て排気
- マズは、浅場の水底に着低して呼吸を落ち着こう。
- 皆さんが水底に集合してから移動を開始。
深い方へ移動
- 浅場から予定の最大水深までの移動
- 水底から1mくらい位置を中性浮力で泳ごう!
- 浅場⇒深場
- 水圧増加=浮力の変化あり=沈み気味になりはじめます。
- BCDで微調整をはじめよう!
- 空気を入れて沈まないように!沈みすぎに要注意
浅い方へ移動
- 最大水深ポイントで折り返し。
- 最大水深から浅場への移動中=基本は中性浮力ですが、少し沈み気味でも大丈夫です。
- 深場⇒浅場 水圧減少=浮力の変化あり=どんどん浮き気味になります。
- BCDの微調整は排気がメイン
- 空気を抜いて浮かないように注意
安全停止エリア
- -5m付近まで到着
- 安全停止エリア=ここで浮上しないように!
- 浅く浮きやすいエリアなのでBCDのエアーは、全て抜いておく
- 泳ぐ力だけで浮上速度を調整しよう。
エキジット
- 安全な指定された場所でフィンを脱いでビーチへ
ポイント
- 潜降~折り返し~浮上まで=移動は、全て中性浮力を心がけましょう
- 途中、生き物観察の際には、水底に着低しましょう。着低する場所は、生き物の上を避けて・・
- このような流れを理解しておく事で、BCD操作の準備が出来ます。
- 次に起こりそうな状況を予測する事でミスを防ぎましょう。
その3:中性浮力
中性浮力ってなに?
- 沈む(マイナス浮力)事もなく・・浮く(プラス浮力)事もない状態。
- 水中でフワフワしている感じです。
- BCDの空気の浮力で浮いていて同じ水深にいる事。
なんで中性浮力が、必要なの?
- 沈んでると・・水底に居る生き物達を根こそぎ蹴飛ばしてしまいます。
- 浮いていると・・そのままだと水面に出ちゃう事も。ダイビングになりませんね。
- 中性浮力で泳ぐ事で、泳ぐ力が全て前進方向に進む力になります。=ラクチンって事。
- ダイビイングは、ラクチンに!安全に!楽しむレジャーです。
中性浮力のチェック方法は? 実は、意識してチェックを行わなくても、ほとんどの方が無意識にチェックの判断材料になる解りやすい形で泳いでしまうようです。 沈み気味の方は、こんな姿勢(BCD吸気が必要な方)
- 体は、水平ではなく頭が上で足が下になって泳いでいます。
- フィンで水底をけっています。
- 泳ぐのをやめると沈みます。
浮き気味の方は、こんな姿勢(BCD排気が必要な方)
- 体は、水平ではなく頭が下・足が上になって泳いでいます。
- 地面を見るスタイルで泳いでいます。
- 泳ぐのをやめると・・浮き始めてしまうので、常に下向きに泳いでいます。
これで自分がどんな姿勢で潜っているか? 自分で判断しよう!
中性浮力チェックをして~沈み気味?
- 中性浮力は、出来ていません。
- 沈む=浮力がない=BCDにエアーを入れる この方程式、覚えましょう!
中性浮力チェックして~浮き気味?
- 中性浮力は、出来ていません。
- 浮く=浮力がある=BCDのエアーを抜く この方程式、覚えましょう!
浅場に戻ってきたら・・浮き始めちゃう?
- 移動中にBCDに入れたエアーが、浅場に戻ってきて膨張して入れすぎの状態になっています。
- 浅場で浮き始めたら、アッという間に水面!てのが、よくある失敗。
- 素早く排気の基本姿勢をとり、エアーは全て抜くようした方が良いでしょう。
- 急浮上はNGです。
- 水深計や水面を見て、浅くなってきたな~と感じたら、準備をしておく事でミスがなくなるかも・・
水中での姿勢・ポジション
- 体は、水平にして泳ぎましょう。
- 水底から1~2m付近を泳ぎましょう。
- ガイドさんと同じ位の水深でもOK。
- 生物を見る時は、着低*大島の場合
- 移動の際は、常に中性浮力を心掛けましょう。
他にケースバイケースでの対応も必要になります。 流れの強い時 水面が、荒れている時 など ガイドさんの指示に従いましょう。
その4:浮力調整 よくある失敗例です。
浮力調整・中性浮力は、安全なダイビングをするのに必要不可欠なテクニックです。 中性浮力を覚えて、BCDのエアーの浮力だけでフワフワした感じになれるように!泳ぎを止めると沈んじゃう~~これNGです。
BCDにエアーを入れると浮いちゃうから・・入れたくない!
このままだと、いつまで経っても”脱”初心者は、無理。BCDの排気方法を練習しましょう。いつでも!どんな時でも!排気が出来るようになれば、心配なしです。
いつも足が、浮いた状態で泳いでる・・
この状態で泳ぎをやめると、浮いちゃいます。急浮上してしまうかも。BCDにエアーが入りすぎている状態です。エアーを適正量抜きましょう。水中では、中性浮力で!体はを水平!に・・です。
泳いでいる自分の後ろは・・いつも砂煙!
最初のうちは、ちょくちょく確認してみましょう。砂煙は、初心者さんの証です。 中性浮力で移動しましょう。
体が水平のまま・・BCDのエアーを抜こうとしているが、抜けない!
体が水平のままでは、エアーは、抜きにくいものです。排気の基本姿勢を覚えましょう。 どんな時でも、BCDのエアーがスムーズに抜ける姿勢がとれる!練習を何度も行いましょう。
陸では、ボタンの確認をしたんだけど・・・海中で忘れた!
海中で早い段階で再確認しましょう。ちょっと押してみれば解るはず。
緊張してボタンを力いっぱい押してた!
ボタンは、軽く押すだけでOK.力むのは、よくないです。
排気の基本姿勢の時・・体がガチガチ!
とにかく・・リラックス。エアーが、抜けていくのも感じられなくなります。落ち着けば、簡単な操作です。
自分の姿勢が、うまく取れない
最初は、誰でもうまく動けないものです。いろんな姿勢に挑戦してみましょう。体をほぐすつもりで、海中で体を動かしてみましょう。
いろんな失敗例をあげましたが、慣れてくれば簡単に出来るようになります。 継続的にダイビングをしていれば、失敗もどんどん減ります。 間違った方法のまま潜り続けると、それが癖となり正しい方法がなかなか身につかなくなります。 出来るだけ早い段階で練習をして自分の技術レベルを自分で判断できるようになりましょう。
その5:適正ウエイトを自分で判断できるようになろう!
ダイビングをする時には、ウエイトを着けます。 海に沈む為に必要な”おもり”です。 適正って事は、ウエイトの量が、少なすぎず・・多すぎず・・丁度いい という事です。
重すぎると、沈みすぎて水中で大変! 軽すぎると、浮いちゃって~水中で大変!適正ウエイトを決めるのに必要な3つの要素をご紹介します。
タンクの材質
- アルミタンク と スチールタンク があります。
- アルミとスチールを比較すると、アルミの方がウエイト量が増えます。
タンクの大きさ
- 12リットル 10リットル の2種類がほとんどです。
- 12L と 10Lを比較すると、10Lの方がウエイト量が増えます。
スーツのタイプ
- 5mmか3mmか?
- ワンピースか2ピースか?
- フードベストは?
- 新しいか古いか?
- レンタルの場合は、変動あり
ダイビング中の変化
- ダイビングの開始時と終了マジカの時でタンクの重さが変化します。
- 200気圧の時:重い > 50気圧の時:軽い ダイビングの最後で浮き気味になると~安全停止が出来なくなる!波がある時には、沈んでいる方が安全!
ダイビング終了マジカ・水深3m付近でもちゃんと沈んでいられるウエイト量が適正です。
”ちょどいい!”適正量のウエイトで潜るのが、一番なのです。
その6:安全なダイビングを楽しむ為にルールを守りましょう。
- 健康な状態でダイビングを行う。*健康状態の不良・体調不良の際には、必ず申告する。
- 自分で使用する器材は、事前に点検を行い問題ない事を確認してから使用する。*不備のある場合は、必ず申告する。
- バディシステムを守る。
- ガイド・グループから離れない。
- 指示された残圧でガイドに必ず申告をする。
- 無限圧潜水を守る。*ガイドのDCを基準に余裕を持って移動します。
参加者全員のレベルを考慮したダイビングを行いますのでご協力をお願い致します。以上の事柄を参加される皆様が守る事で安全で事故のない楽しいダイビングが出来ます。皆様のご協力をお願い致します。