かんたん!海の生き物ウォチング

タツノイトコの雌雄を見分けてみよう。|かんたん!海の生き物ウォチング

最近、秋の浜では数個体のタツノイトコが見られています。そこで今回は、タツノイトコのオスとメスの見分け方をご紹介します。秋の浜では、砂地で転石 についた海藻などに絡んでいるような環境下で見つかります。普通に見ていると海藻とほぼ同じ色なので見分けがつかないのですが、ライトを当てるとタツノイトコだけ明るく見えます。探す際には、ライトがあると便利だと思います。 では、2組のタツノイトコの写真をご覧ください。

 

↓ 1組目のオス :写真に記載した凹んでいる部分が、ポイントになります。この部分には、穴が開いていてメスからタマゴを受け取ります。

タツノイトコのオス

 

↓ 1組目のメス :すぐ隣の海藻についていました。海藻の色と同じような体色になっています。写真に記載した凹んでいる部分からタマゴが産みだされます。

タツノイトコのメス

 

 

↓ 2組目のオス :1組目のオスと似てますね!でもオスが必ずこの色って訳じゃありませんので!この種は、雌雄の判断に体色は関係ありません。

タツノイトコのオス

 

↓ 2組目のメス :同じ場所に居たオスと同じ色ですが、お腹の形は、違います!

タツノイトコのメス

 

タツノイトコは、メスのお腹にタマゴが出来たら~そのタマゴは、オスのお腹:育児嚢(いくじのう)に産み付けます。(*ココで受精されるのでしょう。)メスのお腹の凹んだ部分からタマゴが出てきて~オスのお腹の凹んでいる部分にある穴へ入れます。想像してみてください!オスとメスのお腹の凹んだ部分が上手く合うように出来ていると思いませんか?タマゴはオスのお腹で育ちタマゴからハッチアウト。その後、極小のタツノイトコの赤ちゃんが、オスお腹にある穴から飛び出してきます。 (これもハッチアウトですね。)

*育児嚢(いくじのう):コアラやカンガルーのお腹と同じようなものです。

 

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体に斜めのラインが入るお魚たちをウォチング|かんたん!海の生き物ウォチング

初めて伊豆大島で潜られた方とお話をすると、魚のサイズが大きい~!とよく言われます。大きいと言われても何cmくらいのお魚を指しているのか・・?

タブン、そこら辺でうろうろしている奴らを見て言っているのだと思いますが・・。ニザダイやメジナや・・これらは地味ですが、25~30cmくらいのお魚。タカノハダイミギマキは模様に特徴があり印象に残りやすいようです。サイズも大き目!ガイド中に紹介したりしないのですが~地元を代表するお魚なので、クローズアップしてみましょう。

タカノハダイとミギマキは、タカノハダイ科のお魚です。他にユウダチタカノハという大島では珍しいお魚も過去に出会ったことがあります。ということでこの3種類をウオッチングしてみましょう。番外編でハイブリッドも紹介します。(^_-)-☆

 

↓ タカノハダイ:泳ぎ回っているというよりは、水底や岩場でじっとしているお魚です。そのせいか、体には、寄生虫がたくさん付着。これがムズムズしてるんでしょうね~写真のようにホンソメワケベラに寄生虫を食べてもらっています(クリーニング)。体は、グレーの地色に斜めのライン。尾鰭に白い点々の水玉模様があります。唇が厚いのもタカノハダイ科の特徴かも。成魚25cmくらい

タカノハダイ

↓まだ小ぶりなサイズ(12cmくらい)のタカノハダイ。小ぶりなせいか・・ラインとラインの間隔が狭い。

タカノハダイ

↓ラインがはっきりしてます。顔がまだ幼い感じでかわいい。5~6cmくらい

タカノハダイ

↓体は、シルバーです。顔はさらに・・幼い感じです。浅場のゴロタ石地帯で見られました。4~5cm

タカノハダイ

 

↓ ミギマキ:体は、黄色地に黒い斜めのラインが入ります。タカノハダイに比べてラインはかなり不規則ですね。尾鰭の付け根から尾鰭の下半分くらいは黒。唇が赤いのがチャームポイント。 ミギマキもじっとしていることが多いお魚なので体には寄生虫が多くよくクリーニングを受けています。写真は、秋の浜の-25~30m付近で撮りました。成魚25cmくらい

ミギマキ

↓幼顔ですね~ 6~7cm

ミギマキ

↓この位のサイズだとまだ唇は赤くないです。黒いラインの特徴は、ほぼ同じです。6~7cm

ミギマキ

↓体は、シルバー。体の上部にだけラインが出始めていますが、お腹の方はまだラインが出てません。5~6cm

ミギマキ

 

↓ ユウダチタカノハ:伊豆大島では、出会う機会の少ない種です。容姿は、タカノハダイによく見てますよね~。ちょっと違うのは、尾ひれに水玉模様がない!事のようです。成魚は見た事ありません。写真は、同一個体です。5cmくらい

ユウダチタカノハ

 

ユウダチタカノハ

 

↓ 番外編:タカノハダイとミギマキのハイブリッド野田浜のタカノハダイの根と呼ばれる場所で見られている個体です。体の形は、タカノハダイです。配色は、ミギマキかな~。ラインの入り方は、タカノハダイとミギマキのミックス。25cmくらい

ミギマキとタカノハダイのハイブリッド

 

 

親戚だから顔は似てるのだ!|かんたん!海の生き物ウォチング

今回ご紹介するのは、トゲウオ目という聞いた事もないような名前のグループの中でヨウジウオ科の2種・タツノイトコハナタツです。

タツノイトコは、タツ(タツノオトシゴのことですかね~)の従弟というナイスなネーミング。ハナタツは、以前はタツノオトシゴと呼ばれていましたが、分割されてタツノオトシゴとハナタツになりました。どちらもフォトジェニックなお魚で人気のある種です。伊豆大島では、ヨウジウオ科の生き物は、他に数種類見られます。

 

両方に共通した特徴は~

  • 見ての通り!口先に特徴があります。これぞ!おちょぼ口。これでストローのようにエサを吸い込むようです。
  • 頭や体には、皮弁と呼ばれる角のようなものが出ていることがあります。これは個体差があり、皮弁がなくてのっぺりした子も見られます。
  • 体色にもバリエーションがあります。
  • オスとメスの見分け方は、同じでお腹の形で見分けられます。

 

↓ タツノイトコは、毎年見られています。ただ以前より少し数が減ったような気がします。砂地にある海藻などに紛れて生活しています。こんな場所をよく探すと見つかるかも!尾の部分で海藻につかまり流れていかないようにしています。全体の容姿は、海藻に似せて擬態しているのでしょう。

タツノイトコ

 

↓ 以前、伊豆大島ではハナタツは大変ポピュラーな生き物で高確率で見られました。ところがどんどん数が減り今や貴重な存在になっています。ここ数年秋の浜では、-20m以深で出会えていますが、観察できる期間は長くないです。何処かへ移動してしまうようです。

ハナタツ

 

補足
現在秋の浜においては、どちらの種も似たような場所で見つかるようです。ハナタツに関しては、砂地&転石&海藻のような環境とは別に、浅場(10m前後)の大きな岩や壁&海藻のような環境に住み着くタイプもあるようです。このタイプは、野田浜ケイカイなどの浅場で見られます。

ちなみに・・
トゲウオ目ってお魚らしくない格好の奴らです。人気のある輩も多く・・伊豆大島で見られる中では、ニシキフウライウオやカミソリウオ・ウミテングなんかもこの仲間です。

 

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タツノイトコの雌雄の見分け方

 

浅場でハゼの仲間をウォチング~①|かんたん!海の生き物ウォチング

海の中には、いろんな生き物たちが住んでいるのですが~種によって好きな住処(環境)があります。環境の違いを理解することで生き物探しもやりやすくなります。今回は、伊豆大島の中でも1番の生物の宝庫”秋の浜”を例にとり浅い場所で見られるハゼの仲間たちを紹介をします。

  • 深度:浅い場所 -10m前後で観察できます。
  • よく見られる住処(環境):岩場や亀裂の中など
  • タイプ:決まった場所で岩に張り付いている事が多い。 *アカイソハゼは、岩の上を歩いてます。

伊豆大島では、スタンダードな種です。個体数もまずまず居ますので、ちょこっと覗いてみると出会いがあるはず!です。写真を撮る際にも参考になるはず!カメラマンさん・カメラ女子さん~まずはモデルの顔を知らないとね~~潜る前に特徴をチェックしておきましょう。

 

↓イチモンジハゼ:特徴:写真からも解るように背中から顔にかけて入るラインがチャームポイントです。下膨れ気味の顔が、お薦めです。

イチモンジハゼ

 

↓オキナワベニハゼ:特徴:体色がオレンジ色。顔の頬の部分にラインが入ります。他にもオレンジ色のハゼはいますが・・オキナワベニハゼが一番目に留まりやすい。

オキナワベニハゼ

 

↓オオメハゼ:特徴:体色がオレンジ色。オキナワベニハゼよりも小ぶりな子がよく見られます。頭や頬の部分は、丸い点々の模様になります。

オオメハゼ

 

↓ベンケイハゼ:特徴:尾ひれの縁は、白い縁取りですがコクテンベンケイハゼよりはクッキリしてませんが・・解りにくい部分かも。なので丸い尾鰭の中に点々模様があるのがベンケイハゼです。これなら解りやすい!

ベンケイハゼ

 

ベンケイハゼ

 

↓コクテンベンケイハゼ:特徴:容姿も顔もベンケイハゼに似てます。尾びれの縁がくっきりと白い縁取りになってます。下の写真は、幼魚です。

コクテンベンケイハゼ

 

コクテンベンケイハゼ

 

↓ミサキスジハゼ:特徴:伊豆大島での個体数は少ないようです。背鰭の形に特徴があります。写真は、黒ずんだ顔ですが~ほんとはもう少し綺麗。コクテンベンケイハゼやベンケイハゼに似た色合いです。

ミサキスジハゼ

 

↓フトスジイレズミハゼ:特徴:背鰭の形が特徴的でツンツンしたタイプです。顔には、ラインがはっきりしてます。

フトスジイレズミハゼ

 

フトスジイレズミハゼ

 

↓アカイソハゼ:特徴:体の色は、ピンク系です。他にもイソハゼの仲間で別の種も居ますが~アカイソハゼが一番数が多いと思います。

アカイソハゼ

 

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この他にイレズミハゼ属の1種という子も見られます。こちらの記事を参考にどうぞ。

 

 

海藻に紛れているコノハガニのオスとメス|かんたん!海の生き物ウォチング

秋の浜の水底には、海藻があちこちに生えています。その海藻の中に隠れ住むように居るのがコノハガニです。
最近、出会う機会が時々あります。今回は、別々の場所ですがオスとメスの写真が撮れたのでご紹介します
海藻に隠れているのは、餌場でもあるのかもしれませんが、身の安全を確保するためでもあると思います。
その為、体色は住んでいる海藻と同じ色になっています。伊豆大島では、この色が多いです。

十脚(エビ)目 抱卵(エビ)亜目 短尾(カニ)下目 クモガニ上科 クモガニ科 コノハガニ属

 

↓ メスの遭遇率は、オスよりも少ない印象です。後ろから見るとやけにずんぐりとした印象です。

コノハガニのメス

コノハガニのメス

 

コノハガニのメス

住んでいる場所の海藻と同じ色になっている

 

↓ オスは、背中に白い模様がある個体がよく見られるようです。背番号1・・みたいな感じ。!(^^)!

コノハガニのオス

コノハガニのオス

両方の写真を見比べるとオスとメスの違いが解りやすい~と思います。海藻を見かけたら、覗き見てみましょう(^^♪ 何か居ますよ~~

 

 

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